人工孵化に挑戦.1
平成16年春 キンケイ ウズラ 編(1st Stage)
H16.6.4


  仕込み  孵卵器は購入するととても高価なので作ります。また、
       奥様の視線がとても痛いので安価にて・・・

       ・衣装ケース    拾ってきました
       ・熱帯魚用サーモ  \2,400
       ・保温電球60W   \1,080
         (ひよこ電球)
       ・ソケット     \ 598
         (火災防止のため陶器製、プラスチックなら\150くらい)
       ・温度湿度計    \1,080
       ・ガラス板     拾ってきました
       ・隙間テープ    奥様から奪いました
       ・水入れ      プリンやヨーグルトの空き容器
       ・ベニヤ板     得意の勤務先資材置き場から
       ・有精卵      simoさんからもらいました

            合  計 \5,158(税抜き)


  セット  底には小動物用の木材チップを敷き、湿度確保のため
       四隅に水入れを配置、温度湿度計は卵を配置する場所
       に高さをあわせて置きました。ベニヤ板にソケットを
       取付け、配線用の穴をあけサーモをセットしました。
       
       そして、ガラス板2枚の間にソケットを取り付けたベ
       ニヤ板をガムテープで固定し保温電球を取付けました。
       衣装ケースの上縁に隙間テープを貼りつけガラス板で
       蓋をして、電源を入れました。

       事前にいろいろなHPで調べ、目指す温度を37〜38℃、
       湿度を50〜60%としました。サーモは安価なものだと
       35℃までしか制御できないので熱源から距離をとって
       卵を配置する部分に置いた温度湿度計が37〜38℃にな
       るように管理します。

       温度、湿度が一定になるまで様子を見ましたが、温度
       が35℃までしか上がらなかったので衣装ケースの外面
       に段ボールを巻きました。しばらく様子を見ると、温
       度は上昇したのですが、サーモが36℃で働いてしまっ
       たので、サーモをさらに熱源から遠ざけました。また
       様子を見たのですが、今度は40℃まで上昇してサーモ
       が働きます。少しサーモを近づけ37.5℃になる位置を
       見つけ固定しました。

       しかし、湿度が40%しかないので、真ん中にもう一つ
       水入れを置き調整しました。これで湿度60%になった
       のでセット完了!

       ここまで、約9時間要しました。高価なサーモを買えば
       こんなに苦労しないのですが、割と楽しいものですよ。


卵の配置   いよいよ卵を配置します。卵の温度が一定になるよう
       に熱源からの距離を温度湿度計からの距離と同じにな
       るように円形に配置しました。


日々の管理  ・温度、湿度管理
       ・転卵  5〜6時間おきに卵を転がします。
            孵卵器を購入すれば転卵装置が付いている
            ので勝手にやってくれます。
 孵化に要する日数は約21日間です。また、有精卵or無精卵の確認は5〜7日くらい経つと
できるらしいです。まあ、気長に、気長に・・・・

   追記   鶏で約21日間、キンケイで約24日間、ウズラで17〜18日間です。
        孵化予定日をキンケイ6月28日、ウズラ6月21日に設定し直しました。
H16.6.7

  少し改良  当サイトの掲示板にてロンリーダイバーさんより
        ご指導いただき少し改良しました。孵化の重要な
        要素の一つとして熱を上から下へ逃がすという事
        です。木材チップを床材として使用したのですが
        これでは保温しすぎてしまう。つまり、卵の上面
        と下面の温度が同じではまずいということです。
        
        ロンリーダイバーさんに紹介していただいたサイ
        ト(孵卵器を取り扱っている潟xルバードのHP)
        によると、孵卵器はただの恒温糟にすぎないとの
        事です。卵の上面と下面の温度差は鶏種によって
        違い、家禽化されていない野生に近い品種ほどこ
        の温度差を管理しないと孵化率は低くなるそうで
        す。

        とりあえず、木材チップを取り除き網を少し浮か
        せてみました。作業が長引くと温度が低下するの
        で、掃除もそこそこに・・・・息子のプラレール
        無断拝借はあとで謝ろう・・・・。それと底面に
        も温度計を配置しなければ。
        
         
H16.6.8(4日目)

 検卵開始   本日より検卵を開始しました。検卵といっても
        部屋を真っ暗にして卵を下から懐中電灯で照ら
        すだけです。

        血管が放射状にのび真ん中で黒い2mm程度の
        "点"が動いていました。また、卵のとがって
        いない方には気室ができていました。

        デジカメで撮影したのですが、全く写っていま
        せんでした。そこで、恥ずかしながらイラスト
        で描いてみました。

        言い訳:小学生以来描いてないものですから、
            ご勘弁下さい・・・・
H16.6.12(8日目)

 検  卵   検卵は毎日行っているのですが、日を追って成
        長が確認できます。

        気室が大きくなり、血管が広がり、小さな"点"
        は1cm程度に大きくなり動いています、いや、
        動いているというより泳いでいるようです。
        この"点"がヒヨコの素です。
キンケイ卵(4日目)
キンケイ卵(8日目)
H16.6.14(10日目)

 検  卵   黒い部分が大きくなり我が家の懐中電灯検卵機では、透過しづらくなりました。血管は太
        くなっています。また、泳いでいた"点"も大きな影が動いているといった感じです。絵は
        描けませんでしたが中で動いています。

        ウズラの卵については、殻が厚いのか、模様があるからなのか透過しません。但し、有精
        卵or無精卵の区別はつきます。無精卵は、卵全体を光が通るのに対し、有精卵は気室の部
        分のみ光を通します。この結果、孵卵器内の10個の鶉の卵のうち、9個が有精卵でした。孵
        化の進行は確認できません。
追記:孵卵器に入れた6個のキンケイの卵全て有精卵でした。
H16.6.18(14日目)

ウズラ転卵中止  ウズラの卵は暖めてから17〜18日で孵化しますので本日で3〜4日後ということになります。
         本日からウズラの卵の転卵を中止しました。また、目標湿度を70%にしました。湿度の調
         整は水入れの数の増減で行っています。
H16.6.19(15日目)

育雛器作成  孵卵器作成当初は、孵化日数はウズラ、キンケイ
       とも21日と思っていたので孵卵器をそのまま育雛
       器にしようと思っていましたが、少し前にウズラ
       は17〜18日、キンケイは24日と1週間も違うこと
       を知り(恥ずかしい!)、育雛器を作成しました。
       気が早いと思われるかもしれませんが、温度、湿
       度の調整があるので早めに完成させました。(只
       今温度調整中)

ウズラ順調  嘴打ちはまだ始まらないものの、卵を平らな場所
       に置くと、自然に動きます。何もかも始めての経
       験なので"感動"です。
     即席育雛器
窓は100yenSHOPの硬質カードケースB4を切って使用
H16.6.21(17日目)

ウズラ順調  孵化予定日としていましたが、まだ孵化しませんでした。9卵のうち1つはヒビが入りました。
       微妙な揺れが続いています。ヒビが入った卵から鳴き声も聞こえました。しかし、残念ながら
       嘴打ちの音は確認できませんでした。夜間も2時間おきに起きて様子を見ましたがあまり変化
       はありませんでした。
H16.6.22(18日目)

嘴打ち音   朝、嘴打ちの音を確認しました。ヒビが入っている卵も4個になり、後ろ髪を引かれる想いで
       会社へ出勤しました。

携帯電話が!! PM5:30頃、奥様から電話「産まれてるよ!!」奥で子供達が大騒ぎしています。仕事中でしたが
       家から近いのですぐに家に戻りました。
家に戻りすぐに孵卵器のある部屋へ、すると1羽まだ羽毛が濡れて
いる雛が・・・そしていくつかの卵にヒビが入っており激しく揺れ
ています。仕事に戻らなければと思いつつも、決定的瞬間を見なけ
ればと、結局あと3羽の孵化に立ち会いました。感動です!!
あと2卵ヒビが入っていましたがまだ孵化しそうにありません。

下の写真は3羽ですがとりあえずウズラ4羽孵化しました。

深夜まで観察しましたが本日は孵化しませんでした。
   
H16.6.23(19日目)

起床と同時に観察しましたがヒビ入りの2卵は、揺れているもののヒビは進行していません。時折ヒビから嘴
が見えますがヒビ発生から12時間以上経過しているので手助けすることに・・・2卵孵化させましたが、1羽は
しばらく経っても立ち上がることができません、さらに足の向きがおかしいようです。昨日孵化した4羽を育
雛箱に移し会社へ出勤しました。

昼休みに家に戻ると今朝孵化させた2羽のうち1羽は元気に歩き回っていましたが、もう1羽は歩けないようで
す。元気な1羽を育雛箱に移しました。足の悪い1羽は元気がないのでダメかもしれません。かわいそうな姿な
ので写真は撮影しませんでした。温度・湿度管理に問題があると奇形が発生する割合が多いそうです。  
H16.6.24(20日目)

孵化を手助けした2羽ですが、1羽は元気です。しかし、足の悪い1羽は本日☆様になってしまいました。今思
うと、ウズラの1羽目が孵化したときから、写真を撮ったりして孵卵器の蓋を開けたりして発生時の湿度が、
下がったりした事が原因かもしれません。安易な人工孵化について考えさせられました。
H16.6.25(21日目)

キンケイ卵の孵化予定日の3日前です。本日より転卵を中止しました。
H16.6.26(22日目)

夜遅くにひび割れを確認しました。6卵中3卵です。予定より早いかも・・・
H16.6.27(23日目)

早朝にひび割れしている卵は5卵に増えていました。

AM10:00ごろから、気室に沿ってほぼ1周ヒビが入りました。そして、
3卵立て続けに孵化しました。写真からも解るように気室に沿って器用
に殻を割っていきます。1羽落鳥させたウズラの教訓から蓋を孵卵器の
蓋を開けず温度37.6度、湿度70%を維持させました。午前中はその3羽
の孵化でした。しばらく時間が空き、夕方あと2卵孵化し、本日、合計
5羽孵化しました。

追記:6卵中5羽孵化し1卵は中止卵でした。
孵化した雛が歩き回り、これから孵化する卵を動かしてしまうので
急遽、孵卵器の中を段ボールで仕切りました。
H16.6.28(24日目)

育雛箱へ    キンケイ雛5羽(写真下)を育雛箱へ移しました。1週間
        前に孵化したウズラ5羽(写真上)と同居になるため、
        段ボールで部屋を分けました。この仕切りの右側が銀
        色になっているのはヒヨコ電球に近いためアルミ箔を
        貼りつけました。多少の火災防止になってるのかな〜。

餌について   餌は小松菜をすり鉢ですって、さらにヒヨコ用の配合
        飼料を加え、さらにすり鉢ですったものをばらまいて
        与えています。水入れは写真左のものでよくペットシ
        ョップやホームセンターで見かけるプラスチック製の
        ものですが、飲み口の高さが低くウズラの雛にはバッ
        チリです。餌はばらまいているのですぐに食べました
        が、水は1羽1羽嘴をつっこんで水入れの位置を覚えさ
        せました。餌をつけるのが大変らしいのですが、給餌
        後すぐに餌をつついていました。ちなみに、孵化後、
        半日〜1日は黄身の栄養分で育つので餌は食べません。
H16.7.4 (ウズラ孵化後 12日  キンケイ孵化後 7日)

孵化後経過良好   ウズラらしい模様が出てきました。キンケイ、ウズ
          ラとも皆元気に育っています。よく食べ、よく遊び、
          よく寝ています。
B A C K
これで「人工孵化に挑戦 16年春キンケイ ウズラ編(1stStage)」
完了です。参考にさせていただいたサイトの管理人様、掲示板等で
アドバイスしてくれた方、応援してくれた方、たいへんありがとう
ございました。 また挑戦しますのでその時もよろしくお願いいた
します。
               
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