とり小屋作成工程
@ 計画
ノートに構想を落書き
やはりこの時が一番楽しい。
最近、矮鶏が好きになり、本格的に鶏類の飼育をしてみることに・・・現在ニワトリ(♀2羽)
を自宅庭で飼育しているが広さの面で、今以上の飼育は絶対に無理、また、♂の飼育は近所つき
合い上無理、ということで勤務先の資材置き場に鶏舎を建てることに決定!!もちろん事後承諾
にて・・・建ててしまえば『解体しろ』とは言われないでしょう・・・・なにより、必要な資材
が常に転がっているので利用しない手はありません。
A 用地確保
不要資材が散らかっていた資材置き場を片付け、用地を確保しま
した。約5m×4m(幅×奥行)、隣は、とりの師匠simoさんの鶏舎
です。
B 詳細計画
不要資材の(端角、ベニヤ等)サイズを確認し、有効に利用できる
ように計画しています。例えば置き場で余っている不要ベニヤの
サイズが900×750(規格は900×1800)であればそれを基準に柱や
つなぎ材の寸法を決めていきます。さらに今回はCADで詳細にベ
ニヤの大面、小面の収まりまで計画しました。
大面・小面とは・・・例えば内寸600mm×600mmの箱を厚さ
12mmのベニヤで作る場合、底板の大
きさは624mm×624mm、側板の大きさ
きさは、大面が624mm×高さ、小面が
600mm×高さになります。つまり、小
面のベニヤに大面のベニヤをかぶせ
るということになります。
内部には棚を作らず、900mm×900mm×900mm程度の小屋を、鶏が
増える度に作成し、並べようと考えています。なぜなら、会社か
ら怒られて資材置き場から撤収するときに、引越が素早くできる
からです(笑)・・・
正面図
側面図
since2004.10
C 着工(H16.10.17)
雨でなかなか乗り込めませんでしたが、ようやくの晴れた
日曜日。背面側から作り始めました。
ところが発電機が故障したり、仕事仲間が遊びに来たりと、
約3時間作業に費やしましたが左の写真までしかできません
でした。まあ、気長にやりますよ・・・。
D 背面建て込み(H16.10.19)
仕事の用事で朝資材置き場に行ってみてビックリ!!会社の
大工の棟梁がもう一人の大工さんと私の敷地で作業してま
した。思えば「C着工の日」私が一人で作業している時、
棟梁が次の日の仕事の段取りでやってきて興味津々、色々
と聞かれ鶏舎の構想などを説明したのが運の尽き、こんな
結果になるとは・・・しかも、巧みの技を披露してくれて
私の日曜大工では足下にも及びません。「楽しみでやって
るのだからやめてくれ〜」とお願いしましたが、とうとう
聞く耳を持ってくれませんでした。そんなわけで、明日、
台風が接近する予定なのに建て込みまで私の意に反して進
んでしまいました。「吹っ飛んだらどうするんだ〜!!」ち
なみに下に敷いてある角材は前面側です。既に骨組みは完
成して、パネルと網を貼るだけの状態になっています。雨
の中、ご苦労様でした。私は、決して頼んだ訳ではありま
せんから・・・(笑)
E 側面(片側)建て込み(H16.10.31)
前日からの雨が午前10時頃あがったので作業開始しました。
側面を地組みし溝と柱部分の穴を掘り建て込みをし建ちを
下げ振りで確認し控えを取り仮固定し、溝と穴にモルタル
を流し込みました。柱部分は地表面から70cm、外周の板は
20cm埋まっています。飼鶏が穴を掘って逃げるのを防止す
るとともに外敵の侵入を防ぎます。モルタルを流し込むの
は、木材が腐食するのを防止するためです。
ホゾを彫る・・・柱材と横材の固定について
60×60の柱材に25×50の横材を飲み込ませています。まともに
ホゾを彫ってしまうと柱材の断面の欠損が大きくなり強度的に
弱くなってしまいます。そこで、ちょっと邪道のホゾを彫って
います。幅50mm奥行25mmのホゾです。
1.墨出し
2.ノコ目
20mm間隔位でノコ目を入れます
3.トントン
釘で斜めにトントンすると
ノコ目に沿って割れます
4.整形
ノコギリの先の方を使い横
向きに削り整形します
5.横材の加工
ホゾの形に合わせ横材を切
断します
6.完成
釘で固定して完了です 釘
は斜めに打ち込みます
F 前面建て込み(H16.11.7)
前面を地組みし、溝と穴を掘り建て込みまでとモルタルの
流し込みまで行いました。1人で作業しているので重くて
建て込みができずユニック車(クレーン付きのトラック)を
使用しました。最近のユニック車はクレーン操作のラジコ
ンがついているのですが使用したユニック車はラジコン仕
様ではないため長い棒でレバーを操作しながら吊り荷を手
で押さえ苦労して建て込みました。
下の写真左側は基礎の掘削状況です。Eで説明しましたが
Eの時は雨上がりだったため水溜まりになってしまったた
め写真を撮影しませんでしたが、今回はうまく掘れたので
写真撮影しました。柱の部分はすべて坪掘りしています。
その右側のイラストはHP「とり男の部屋(おくじんさん)」の
掲示板で「あるたんさん」が解りやすく描いてくださったも
のです。
基礎の掘削状況
建て込みの状況
基礎のイメージ
おくじんさんのHP
G 側面建て込み、屋根骨組み一部(H16.11.12)
正面左側の側面を建て込み屋根の骨組みを2本だけ取付け
ました。午前中は雨が降っていたので奥様との約束を破り
作業は午後から、最近は日が短くなり午後4:30位から暗く
なってしまいます。
これからは、脚立に乗っての作業となるので優秀な手元が
欲しいです。作業には息子達を連れていくのですが遊びに
夢中であまり役に立ちません。でも、息子達を連れていく
と奥様の機嫌がいいので必ず同行させています・・・。
年内完成を目指したいのですがなかなか進みません。
H 仕切り壁、屋根骨組み組立(H16.11.21)
仕切り壁と屋根の骨組みを組み立てました。正面右側のス
ペースにはベニヤ板3枚で作る小屋を並べ多種飼育し、左
側のスペースには放し飼いの鶏を入れようと考えています。
屋根には波板を貼りますが、トタンにするか塩ビにするか
迷っています。トタンにすれば夏期の遮光性に優れていま
すが全体的に暗くなるし冬季は寒い、塩ビはその逆です。
今のところ塩ビのものを貼り、夏にはすだれか遮光シート
を貼ろうかな、と考えています。
H 屋根浪板取付(H16.11.28)
明るさと冬季の暖かさを優先し、塩ビの浪板を貼りました。
夏期は暑くなりますので・・・その時考えます。
とりあえず内部が雨に当たらなくなりましたので、資材置
場の倉庫に入れていた小国鶏のペアとウズラを鶏舎に移し
ました。
I 側面パネル取付(H16.12.5)
側面のパネルを取り付けました。作業終了時暗くなってしまったの
で写真撮影できませんでした。
左の写真は別の日に撮った資材置き場の全景です。奥の方に木材の
山がありますが、最近は環境問題で焼却処分ができないので増える
と産業廃棄物処理業者に委託し、処分してもらいます。当然そこで
産廃処分費が発生します。会社にとっては悩みの種ですが、私にと
っては「宝の山」です。この中から比較的きれいな材料を加工して
使用しています。
J 扉取付〜右側完成(H16.12.12)
年内作業できる日曜日もあとわずかになりました
ので、とりあえず1部屋だけでも完成させようと
右側だけ扉を付け完成させました。将来的には木
の枝を上部に配置し、小鳥を放し春と秋だけ何羽
かペアにして自宅で巣引きさせるつもりなので、
真ん中の仕切り壁にも扉を付けました。
右側の写真のように烏骨鶏ペアを放し飼い、下の
小屋に小国鶏ペア、上の小屋にウズラ5羽がいま
す。